レアワインとレアウィスキー
大阪のプロ向け業務用酒専門店 Cave d’Orange by 白木商店

コンパスボックス社創設者であり、コンパスボックスのウイスキーのブレンディングを全て一人で手がけているジョン・グレイサー氏は、あのジョニーウォーカーのグローバルマーケティングディレクターとして活躍していました。しかし自分自身のウイスキーを作りたいという情熱が高まり、2000年にジョニーウォーカーを離れコンパスボックスウイスキー社を立ち上げるに至ったのです。
彼のウイスキーに対する挑戦は既に多くの人々から賞賛を受けており、ウイスキーマガジン誌の「イノベーター（革新者）オブザイヤー」を4度も、またウイスキーアドヴォケート誌の「パイオニア（開拓者）オブザイヤー」を2度受賞するなど、その功績が広く認められています。
また、彼が作り出したウイスキーは通算で40以上の賞を受賞するなど、世界中がその品質の高さを認めているのです

この10年あまりで世界各地で様々なウイスキー関連のイベント（フェスティバル）が行われるようになり、そのイベント向けに多くの限定品がリリースされています。コンパスボックス社も同様に、フランスの正規代理店であるラメゾンドウイスキー社主催で、毎年パリで開催されている「ウイスキーライブ」向けに限定品をリリースしてきました。
ところが2020年のフェスティバルは、残念ながら新型コロナウイルスの流行により中止となりました。そんな中、両社で企画したのがこの限定品「ディスイズノットアフェスティバルウイスキー」、つまり、「これはフェスティバル用のウイスキーではありません」、しかしフェスティバル以外にもウイスキー愛好家が心を一つに出来ることがある、それが皆でこのウイスキーを楽しむことです、という呼びかけになっているのです。
総生産数は僅か1,260本、49％で瓶詰めされ、もちろんナチュラルカラー＆アンチルフィルターです。

以下の通り使用された蒸留所が公開されています。
グレンエルギン（リチャーしたアメリカンオークバレル熟成） - 52.3％
クライネリッシュ（リフィルシェリーバット熟成） - 17％
キャメロンブリッジ（ファーストフィルバーボンバレル熟成） - 6.9％
グレンエルギン（リフィルアメリカンオークホグスヘッド熟成） - 5.7％
グレンエルギン（リチャーしたアメリカンオークホグスヘッド熟成） - 5.6％
ノースブリティッシュ（リチャーしたアメリカンオークバレル熟成） - 3.2％
ノースブリティッシュ（ファーストフィルバーボンバレル熟成） - 3.2％
ハイランドパーク（リチャーしたアメリカンオークホグスヘッド熟成） - 3.1％
カリラ（リフィルシェリーバット熟成） - 2.1％ 、 グレンエルギン（リフィルシェリーバット熟成） - 0.9％
（インポーター資料より）

テイスティングノート:香りはシンプルかつ豊かでモルティ、洋梨、パイナップルにアーモンド、ブラックペッパーにメンソール、後から燃えかすにバニラ、ココナッツや切り草、薬品で古酒を感じる。
味はクリーンでスモーク、しょうのう、ヨードに海の香り、途中からクローヴとコリアンダー、バニラ、ハーブにタイガーバーム、最後にモルト＆グレーンが舌の上に拡がりながら、バニラやメンソール、ハーブや洋梨＆アップルに変わっていく。
フィニッシュは長くてエレガント、最初は美味なマダガスカル産バニラアイス、ジンジャー、ナツメグ、甘いアーモンドとライムの花にハニー、後からシナモンやクミンのスパイス、空のグラスからは薬品、きれいなアヤメの花とゲンチアナやカモミール。